2012/09/23

イスラエルが中東非核サミットを鼻であしらう


イスラエル移動砲がイスラエル占領のゴラン高原(シリア)での軍事訓練で道路を横断、イスラエル北部(シリア南部の誤り?)、2012年9月19日。 (Photo: AFP - Jack Guez)

2012年09月20日木曜日

中東唯一の核保有国、イスラエルが、フィンランドで開催が予定される、核兵器のない地域創出に関する会議に出席しないだろうと、イスラエル原子力委員会 (IAEC) 会長は語った。

断りは、今年初め、会議に出席するようユダヤ国家を説得する努力でイスラエルに代表団を送ったフィンランドへの打撃として現れる。

アラブ諸国もまた、その核兵器保有に関して明確に非難することを控えることで、出席するようイスラエルを懐柔することを試みた。

エジプトとサウジアラビアに率いられるアラブ諸国は、長い間、核弾頭およそ200といわれるその核兵器の軍縮をイスラエルに求めてきた。

イスラエルは、そのような要請を無視し、そして最新の断りは、その核プログラムが国際的レベルで引き込まれることを可能とすることを拒絶する政策の継続であるように見える。

水曜日、ウィーンでの国際原子力機関 (IAEA) の会議で話して、IAECチーフ、Shaul Horevは、中東における情勢が、核兵器のない地帯の創出にまだ「資して」いないと語った。

「そのようなプロセスは、地域に相当期間、和平関係が存在する場合にのみ開始され得る」と、発言記録によれば、Horevは語った。

核兵器のない地帯の推進力は、地域の内部から起こらなければならないと、彼は語った。

「それは外部から課することはできない。遺憾ながら、中東の現実は、資することから遠い」と彼は語った。

「世界の最も平和的地域でさえ実験されたことがなかった大量破壊兵器のない地域の概念は、確かに、現在の不安定で敵対的中東で、それほど適用可能でない」。

核兵器駆動を隠すとイスラエルが考える核プログラムに関して、イスラエルがイランに対する軍事攻撃を脅かし続けるとき、会議はめぐってくる。

イランは、計画は平和目的のためにのみ立案されると主張し、その非難を拒絶した。

イランと異なり、ユダヤ国家は、IAEA会員資格は持つものの、核技術開発を管理し制限する核拡散防止条約への加盟国でない。

イスラエルはまた、イランとアラブ諸国に、ユダヤ人国家への西側のダブルスタンダード非難を導き、その核兵器に関する国際的調査を回避してきた。

Horevはまた、先週、AFP単独インタヴュで、王国の核エネルギー計画のイスラエルによる妨害模索を非難した、ヨルダン国王、アブドゥッラー2世によりなされた意見に向けて語った。

「イスラエルは、そのエネルギーと水の必要を満たすための、近隣諸国による原子力の利用を支持する」と彼は語った。

「イスラエルは、諸国が、その国際的拡散防止義務を完全に引き受ける限りにおいて、中東での核エネルギーの平和利用を信じる」。

イスラエルは、1981年にイラクの原子炉を、2007年にシリアの疑わしい核施設を爆撃し、地域の核計画妨害の歴史を持つ。

世界的強国は、しかしながら、仮にイスラエルがイランの核施設に同様の攻撃を行なうなら、それは、壊滅的地域戦争に発火し得ると懸念する。

原文:alakhbar

 今年、11月28日から12月1日まで、ブラジル、ポルトアレグレで開催される世界社会フォーラム-パレスチナ解放で、日本チームが担当することになった「中東非核化」に関連する記事だったので翻訳を試みた。
 核エネルギー開発は、核兵器開発に繋がるから、イスラエルは、近隣諸国の「平和利用」さえ許さない。ユダヤ人国家のヘゲモニーを死守したい「おぞましさ」には、ここでは触れない。ヨルダンのアブドゥッラー国王はさておき、今年はじめ、ヨルダンからやってきた代表団(議員や弁護士)は、水に事欠く砂漠に原発を建設することに明確な反対を表明した。水は不足しても日照率は素晴らしい、太陽光発電こそヨルダンにふさわしいと彼らは力説した。もちろん、ニッポンが原発を売りたがっているから、彼らは訪ねてきたのだ。アブドゥッラーが指名する上院では原発支持が大勢を占め、民主的選挙による下院では反対が大勢を占める。市民は「命」を考え、既得権益者は「利益」を考える、この国も、彼の国も。


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